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無断欠勤での懲戒解雇は可能なのか?自動退職の流れも!

2018.03.27

コラム

無断欠勤での懲戒解雇は可能なのか?自動退職の流れも!

解雇についてまず理解する
解雇という言葉を聞いたことがある人も多いでしょうが、実際に解雇される立場になる人もさせる立場になる人も少ないと思います。

そんな解雇ではありますが、実は種類があるのです。それは整理解雇・普通解雇・懲戒解雇の3種類になります。整理解雇とは事業継続が困難と判断した場合に余剰労働者を解雇する「リストラ」のことで、普通解雇に属するものではありますが、便宜上別なものとして扱っております。

また、普通解雇は会社の都合によって行われる懲戒解雇以外の解雇のことです。この解雇は合理的理由などを踏まえて業務や会社への悪影響が大きいと判断した後に行われるものではあります。

しかし、雇用者側は労働者へ30日前までに解雇予告を行うか30日分以上の平均賃金を解雇予告手当(給与)として支給する必要があるのです。

最後の懲戒解雇は会社の金品の横領や重大な犯罪行為などの会社の名誉を傷つける理由に値する行動をとった人に行われる解雇です。最大の特徴は解雇予告や手当の支給が無いことです。つまり、雇用者側からすればあまりにも態度が悪く無断欠勤が多い人は懲役解雇にしたいということです。

また、懲役解雇となった場合は給料額から査定される失業保険もハローワーク定める一定期間(ほとんどのケースで日数は3ヶ月間)はもらうことができません。解雇予告手当や失業保険がもらえない状況になるのでかなり重たい罰則となるでしょう。

無断欠勤での懲戒解雇は難しい
結論から入りますが、無断欠勤での懲戒解雇はかなり難しいでしょう。裁判で争うことになったとしても負ける確率の方が高いという弁護士も多く、判例もあるのです。

その最大の理由が労働契約法第16条にきちんと該当しているのかどうかでしょう。過去の判例でも企業側が負けているケースがありますが、最大理由は労働契約法第16条とは下記になります。

解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。(労働契約法より引用)


要するに、社会通念上相当であると認められるものにこの無断欠勤が該当しないと判断されると、裁判でも負けてしまうようになるので、懲戒解雇ができないということになるのです。

この労働契約法は基本的に会社における就業規則よりも効力が高いものとなっているので、就業規則で「社員が10日間以上無断欠勤をしたら懲戒解雇とする」という規定があったとしても裁判で負けるケースが出てくるのです。

無断欠勤での懲戒解雇にしたいのなら
どうにかして無断欠勤での懲戒解雇に話を持って行きたいというのなら、欠勤の原因を確認して、会社側からは出勤の催促を行う必要があるでしょう。

さらに、不在の状態で連絡がつかないのなら内容証明郵便などを使って出勤の督促を行ったという状況も必要になってきます。ここまですれば、30日の解雇予告期間を設けないで済む解雇予告除外認定を、手続きを済ませれば労働基準監督署から貰えるようになるので、懲戒解雇という形がとれるようになります。

ただし、ここまで連絡が一切取れてないケースでは本人に解雇通知が届いているのかわからない状況になってしまうものなのです。それでも、同居人がいるのなら同居の家族にその解雇意思表示が到達すれば効力が生じるものとなるので問題なしです。

ただし、家族すらどこにいるのかわからないという人は、解雇対象者の最後の住所地にある簡易裁判所に対して公示送達を行うことで意思表示が到達したという扱いになります。

自動的に解雇は難しい?
このように労働者は労働基準法によってがっちりと守られていますので、簡単に解雇することは難しく、懲戒解雇という労働者側にとって重いものならなお難易度は高いのです。

公示送達まで行って解雇というのは手続き上色々と複雑で、自動的に解雇まで持って行きたいと考えるのは当たり前のことでしょう。そのためには、就業規則でその旨を記載することと、就業規則を社員全員に周知のものにさせる必要があります。ただ単に渡して「これ読んでおいて」と放置するのでは意味がありません。

社内で「就業規則で14日以上無断欠勤をしたら懲戒解雇にする」という情報がしっかりと共有されているのなら、自然退職及び自動的な退職という扱いもできるでしょう。

ただし、外国人労働者の場合は就業規則が読めなかったから知らなかったというケースも発生しているので、翻訳したものを用意するか、口頭で懲戒解雇の条件などは説明しておくとトラブルが減るでしょう。

ただし、なにか事故に遭ったケースも考えられますので、放置するのではなくしっかりと行方不明となった社員の状況確認を同僚や家族や身元保証人などにしてください。

(画像は写真ACより)

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